ss34-heartのブログ

機械加工とGS750

APロッキードマスターシリンダー

今年の春頃に、APマスターシリンダーのピストンを製作できないか?

と相談受けました。

 

現物があれば、何とかしましょうと返答しました。

といっても・・・・

形は同じにできても・・・・

実際に自作マスターピストン使ったことはないので・・・・

ちゃんと機能するのか?

人体実験必要ですよ~・・・

 

で、送られてきました。

 

 

しかも、4個・・・・一人で持ってるらしい・・・・

いっぱいあった方が、平均値取りやすいでしょうとの気遣いです。

 

早速、実測・・・・・一個一個寸法が違う・・・・

マスター側も送ってもらうんだった・・・・と測り始めて後悔しました。

 

実は、シングルキャリパー用マスター分2個

Wキャリパー用マスター分が2個

 

2個づつの平均値というか?

自分が設計者なら、こうするだろう?な寸法で設計、切削しました。

 

ステンレス、もしくはアルミにカシマコートのどっちが良いか?

オーナーさんに問い合わせて、

カシマコートピストンのオーダーと相成りました。

 

ついでに、余分を製作・・・・

カシマコート処理はある程度の個数ないとご依頼主の負担率が高くなりますので・・・

また迷えるAPマスターオーナーさんが出てくるでしょうから・・・・

 

 

ツルツルピストンの完成です。

 

後日談ですが・・・一個、マスター形状と合わないピストンあった模様です。

やっぱり、マスターと合わせて計測が重要ですね。

ご迷惑をおかけしました。

 

製造時期のロットにより、設計変更などあるのかも?

 

そんなことがありまして・・・・

先月のことですが・・・・

 

GS750オーナーさんから、

APロッキードのマスターとキャリパーを古いものに替えたいと相談をうけました。

「部品のみを先に準備して、1日で交換作業ができないでしょうか?」

APレーシングのCP2696に交換されたことある方ならご理解いただけると思いますが、

ブレーキフルードのエアー抜きにすごくてこずりますし、

ましてや、1日でとなるとフルード漏れや、エアー噛み込みなど確認できません。

ユーザーさんが帰宅されるまで、心配ですし、

慌てて作業するとろくなことがないので、数か月預けてもらうことを条件に引き受けることにしました。

 

作業前が下の写真


部品は別で発送いただきました。

フロントマスターは固着してましたので、油に付け込んだり、温めたりしながら分解

 

使用期間は短そう。

分解できると、程度良さそうです。

 

 

OHに必要なカップキットはオーナーさんの持ち込みいただきました。

 

紆余曲折合ったけど、装着完了!

エアー抜き終わった状態では、良好な作動状態です。

 

 

まさか・・・すぐにカシマコートピストンがビンゴして・・・

体感できる日が来るとは・・・・

ご依頼ありがとうございます。

 

キャリパー側と、リア廻りも後日アップ予定です。