ss34-heartのブログ

機械加工とGS750

ねじ切り加工

こんばんは!
今日は、ねじ切り加工について・・・・
 
みなさんは、どうやってねじ切ってますか~?
一般的にタップとダイスを使い、手仕上げでしょうか?
 
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世の中は、ボルト&ナットの仕組みで動いてるといっても過言ではないですよね~!
車も、電化製品もネジで固定されてますので・・・・
 
ネジなんか、買ってくるだけで加工したことないよ!!!
っていうのか普通でしょうか(笑)
 
それで、今日の依頼品はM16P1.5のボルトネジを作ってくださいとのこと!
 
上記のタップとダイスでもつくれますし、
旋盤お持ちの方なら、旋盤加工!
もしくは、ネジ転造盤で製作でしょうか?
 
ホームセンターなどで売られてるものは、転造で製作されてます。
驚くほどの安さ!!!!!です・・・・
 
で今回は、当社のNC旋盤で製作します。
 
しかし、1個作るのに2時間かかりました!
理由は、
ネジを作るときはボルト作るならナット
          ナットつくるならボルトの模範が必要になります!
 
開業間もないもんだから・・・・M16P1.5のナットありませんでした(汗)
 
ナットを作るのなら、タップがあれば模範になります。
ジャ~、ダイスであわせれば!!!!
って声が聞こえそうですが・・・・・皆さんダイスに調整機能付いてるの知ってますか?
 
イメージ 2
 
これは、便利な機能でボルト修正なんかには役立ちます!
しかし、僕たち加工屋には問題な機能なんです!
この機能のおかげでボルトが太くなったり、小さくなったりします!
加工屋の作るねじは、JIS規格に合格して当然と思われてますので・・・・結局模範で確認しなくてはなりません。
 
結局、相当量の規格品ネジゲージがなくてはネジは切れないんですね~!
 
今回は、タップがあったので、これを利用してナット側ゲージを作りました!
 
 
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内径にネジ切って、タップでネジの出来具合を確認して、ダメなら切り直します。
OKがでるまでこれの繰り返しです。
ゲージは慎重に製作しておかないと・・・・後々の製品に影響でます!
 
ゲージが出来たら、いよいよ製品加工です。
 
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刃物と爪を付け替えて、プログラムして加工!
 
製品のボルトも、1ッ個めは慎重に加工します。
 
 
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ネジ切り後に、確認して修正加工!
また確認しての~繰り返しです。
OK出るまでに2時間かかりました・・・・
 
こっからがやっとNC旋盤の本領発揮です!
1本作るのに5分(笑)
 
だけど・・・・・今回のご依頼品はSUS304にすでにねじ切ってあるものを切りなおす加工で・・・・・
この業界でいう、断続加工!!!!!
普通の金属用しか持ってないもんだから・・・・・2個つくるとチップが・・・・・・
 
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そろそろ1万円だして、ステン用チップ導入したほうがよさそうですね~!(笑)
 
本当に金のかかる商売です・・・・・・・・
 
ワンオフ加工が高価になる理由・・・・ご理解いただけましたでしょうか?
加工物は、欲しい方を集めて、みんなで割り勘精神で
ご依頼をお待ちしております。
 
そういえば、この間の材料発注ミスは温情が出て、設計変更してくれました^^
 
なので材料再購入しなくてすみました^^
 
しかし・・・・・・・・・・やっぱり大きすぎました!
 
良い子の旋盤屋のみなさん!
まねしてはいけませんよ~(笑)
 
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 おおきすぎて・・・・端面けずると機械が接触します!
しかたなく・・・・・裏ワザ導入して加工しました・・・・・
 
φ300mmが限界です!
それより大きい場合は要相談くださいませ!