ss34-heartのブログ

機械加工とGS750

VM33ーD29 OH作業

組み立て作業編です。

 

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可能な限り、分解して超音波洗浄します。

追加作業で、リモートアイドルスクリュー化しますので、アクセルワイヤーステーも外して加工します。

 

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ご覧のように、メッキの状態が素晴らしかったですね~

 

ただワイヤーステーはボール盤作業をやった部分の地金が出てしまいましたから、再メッキこの後しました。

 

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大物の洗浄後

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ステッカー張り付けて、交換部品類です。

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チョーク廻りの部品は全バラ時に交換すること勧めます。

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チョーク廻りの部品装着します。

フィルターも換えます。

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Z1に装着してベストになるようにとのご依頼でしたので、想定したJET類を新品に替えます。(実はVM33のついた車両はGS750以外に乗ったことないんですよね~。)

以前に取引したお客様はZ1系のかたばかりなので、装着後のやり取りで感想を聞いて判断してます。

過去データによりセットしています。

 

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そして、乗りやすさの肝になる部品(アイドルポート削りだしバルブ3点セット)今回はCA#1.5です。リンクベアリングも交換済みです。

 

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ほぼノーマルなZ1の場合はMJ#127.5を標準で装着してます。

濃い薄いなど感じる場合は、適宜交換ください。

 

ヨシムラマニュアルの標準JETだと濃い感じがしてます。

(あくまで個人の感想ですが、ヨシムラさんのセットはサーキット前提のセットになってるんではないでしょうか?)

 

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メッキが上がってきたので、リモートスクリューから組付け、リンクを組み立てないとシャフトが通せませんので、3番ボディから組み立てていきます。

 

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今回は、再メッキ待ちがあったんで先に中子組付けました。パッキンも交換します。

VM33は、シリンダー内部と、中子のスムージング処理、後は中子の組付け方が肝になると思います。

中子の固定ビスに右用、左用で長期使われてきた為か?ビス固定すると傾きひどいのあります。そのまま使うとピストン張り付きの原因になってると思われます。

傾く場合、反対のネジで固定するボディで合わせてみてください。

直る場合あり、なんにせよJETブロック(中子)はJNで固定するイメージでM3皿ビスの締めすぎ注意です。

 

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今回は連結パイプ交換しました。

純正品のフューエルパイプは外形が少し大きめで奥の方が悪さしてると思っています。

外したものは、必ずと言っていいほど段付きが見受けられます。そのまま処置せずに再利用すると、きちんと装着できず、キャブピッチがおかしくなり→連結ステーを長穴加工されてる物あります。

キャブピッチおかしいまま、使うとエンジンに装着しずらい→インシュレーターより2次エアー吸入→調子でない。

 

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リンクシャフト廻りにグリスアップして組みました。

いよいよピストンバルブ組付けです。

 

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ご覧のように、標準の針6DJ30と長さやテーパー角など違うものでしたので、標準品に新調しました。

 

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テフロンコーティングボディにDLCピストンだから真っ黒ですね。

まずは、ピストンだけでストンと落ちるか4気筒各々確認します。

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次にリンクをPEEK製に交換して、シャフトのネジを外した状態でレバーがスコスコ動くか確認します。

問題なければ、レバー根元のM4ビス固定してリンクごとスムーズに動くか確認します。その後、同調あわせ自分は目視で合わせてます。

自分で使うものではないのでバキュームゲージで合わせても意味がないというか、違うエンジンにつけると変わりますからね・・・・

 

結果は、動画で確認ください。

 

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実油面を確認して、フロートチャンバーかぶせて完成となります。

 

Z1のサイドカバーつけてあたらないファンネルをオーナー様からオーダーいただき製作しました。販売していますので欲しい方はご連絡ください。

 

当社としては、オーバーホール作業はピストンバルブの良さを広めるためにやっていますので、ご自分でやれる方やきちんとしたOHできるバイク屋さんが増えてほしいと考えて情報は公開しています。

 

組方次第で張り付くキャブにもなりえます。

良い部品もきちんと組まないと機械として成立しないですからね・・・・

 

1機でも多く快調なVM33が増えてほしいと願っています。

 

装着後の写真送っていただきました。

 

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VM33はカッコイイな~

車両に良く似合ってますね~