ss34-heartのブログ

機械加工とGS750

ヨシムラ仕様 強化リターンスプリングステー化

新年あけましておめでとうございます。

 

お取引していただいたみなさまありがとうございました。

VM33のおかげで楽しく仕事ができましたよ。

 

本年も1機でも調子のよいVM33を増やしていこうと努力していこうと思っています。

 

VM33の勘所は、

①ボディの通路が詰まってない事

②フロート油面 

(個人的には、ヨシムラさんマニュアルより1mm低くしてます。高すぎると加速ポンプところからあふれます。 ジェットブロックパッキンが劣化してると、ここからも漏れる可能性あります。)

当社の油面ゲージだと車体を水平にして固定クリップの位置であわせてます。

 

③リンクベアリングの劣化

④リンクとピストンバルブの動き

(ジェットブロックの傾きや、シリンダー内部の状態→古いガソリン残りぐらいで張り付きの可能性あり→シリンダーバリ取りや清掃+ジェットブロック交換、パッキンもしかり)

⑤純正バルブでもOKですが、アイドルポートバルブ化

 

全バラにして組みなおしするとスコブル快調になります。

 

段々とユーザー様でOHチャレンジしていただけてるようになってきていて、うれしく思っています。

 

当社製のピストンバルブ購入者様には、Z、GSなら初期セッティングデータは問い合わせいただけたらお知らせします。(なんでも知っている分けではありませんし、ユーザーさんの車両により変わってきます。)

 

それでは、昨年最後のVM33OHを簡単ですが、記事にしたいと思います。

 

程度の良さそうな、アメリカ販売されてたであろう

A14刻印後期型VM33ですね~

まずは、分解して状態の確認していきます。

特に致命傷になる箇所もなく、一安心

ただ・・・フロートピンを抜く場合はピンの端をカシメてある場合あります。

もう・・・ここが一番要注意ポイントです。

(特にD29に多い・・・です。)

 

自分は、キャブ本体をバイスで固定(インマニとファンネル側で)して

ピン抜き工具で、軽くたたきます。

あんまりにも、硬そうな場合は、最悪フロート破壊します。

なぜって・・・・ボディが高価になり過ぎたからです。

D29でこうなったら・・・・・もう恐怖でしかないんです。(笑)

フロートカバーをつければカシメなくても抜けることはありません。

 

D29でこうなっている場合は、

 

 

無事に取れました。

 

これから、数回超音波洗浄します。

洗浄機にいれる、液体はガソリン希釈タイプ使ってます。

サンエスさんなどのメタルクリーンはアルミや真鍮が腐食する場合があるからです。

アルミはもろくなって変色、(ジェットブロックも注意が必要です。)

銅合金は緑錆がでて取り切れなかったものが、フロートバルブやジェット詰まりになる場合あります。

 

一通りあらったら、まずは3番ボディにヨシムラタイプ強化ステーをつける加工を押します。

 

上記のように、ステーをガイドプレート代わりに使い、ボール盤でm6ボルト用のタップ穴を追加工します。

 

この作業をやると、また超音波洗浄して、

その他に、リモートアイドル化のため、ワイヤー固定プレートも加工します。

 

その後、再メッキ依頼

 

ボディの確認後

 

ステッカー貼って組付け開始になります。

 

長くなったので、続きはまた書きます。

 

本年もよろしくお願いします。