ss34-heartのブログ

機械加工とGS750

KHステンレスブレーキピストン

KHオーナー様より、ステンレスブレーキピストン製作依頼がきました。
 
そして、郵送されてきたのがこちらです!
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最近、ファン登録させていただいてるJRMC様のブログでキャリパー重量など
記載して頂いてるのをみて、KHピストンの重さに驚き!
測ってみました。 277g
 
そう、センター押し式のピストンはSUZUKIだけだと思ってたのですが?
それは、SUZUKIのバイクばっかり触ってるので知らなかっただけでした!
どうもHONDAのCB750FOURも少し違うけど、センター押しらしい?
ブログのおかげでいろんな方より情報を頂いてます。感謝!
 
それで、KHのこれは外蓋が外れるんです!
SUZUKIは、GTもGSも外蓋はカシメてあります。
 
ちなみに、他車のピストン重量をうちにあるもので計測してみました。
 
まずは、GS750Eの純正品 196g
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続きまして、H2の後期純正 133g
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H2の当方リプロしたステンレスピストン 134g
 
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そして、GT750のリプロ ステンレス 169g
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今まで、測ったことなかったのですが純正品とステンレスがほとんど重量差がなかったのは、うれしい誤算でした!
 
H2とKHの重量差、センター押しピストンが姿をけした理由でしょうか?
レーサーのピストンは、耐久用とスプリント用で違ってた?
JRMC様の記事をみると、いろいろと参考になります。
 
さらに、
H2 外形 38.15mm
KH 外形 42.8mm  外形は大きいけど、パッド面積同じ
発生する油圧は大きいのですが・・・重量が倍です!
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左 H2 右 KH
 
ここで、KHのピストン構造を知りたくなりました。
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赤丸で示した部分が中蓋になってて中は中空ではないか?
複製するうえで、知りたい・・・・
オーナー様に連絡取り、中蓋に穴をあけて外せるか?やってもいいですか?
穴あけると、使用不可になります・・・・後々のKHオーナーの為に犠牲になってくださいと。
快く、やってくださいと許可頂きました。
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ボール盤で、m8の下穴6.8mmキリで穴を開け
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M8のタップをたてました!
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ボルトをねじ込んで・・・・中蓋を外すと!
 
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やっぱり、中空構造でした!
それを元に複製したのが、左です。
 
今回は、外蓋は再使用したい!オーナー様の希望でした!
 
これも、スズキ用と比べてみましたのが、下の写真!
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ほぼ同じで、外形が違うくらいでしょうか?
 
なので、KHも中空ですので次回製作からは2点構造でカシメたらいいんじゃ?
 
今回のKH用ステンピストン完成品です。
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最後にステンの重量です。
 
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少し、重くなってしまいました。
 
現在、オーナー様の元に行き装着後にインプレ待ちです。
結果がきたら、ご報告したいと思います。
 
このオーナー様は、社外ピストンで組んだんですが?
動きが悪いんです・・・製作して頂けませんか?
とのことでした!
 
ブレーキの動きが悪い!
私はブレーキメーカーではありませんが・・・・原因はキャリパーと断定できないと思います。
最近、思うのはキャリパーより最新式のマスターシリンダーに変えるだけで、かなり効くようになります。
それと、ブレーキホース当時物の純正新品を使用してませんか?
かくいう私も、2年ほど前まで78年式の新車だったときについてきたものを30年使用してました!
交換をお勧めします。
ゴムホースでも、ステンメッシュでもいいですよ!当時物より(笑)
 
ブレーキホースを掴んで、ブレーキレバーを握ってみてください!
古いホースはかなり膨張します・・・・つまり、油圧がキャリパーに伝わらずホースで
逃げてるんです!!!
ステンメッシュにすると、体感できますよ!
 
 
私のお勧めは、ACTIVEさんのステンブラックホースです!
旧車に似合うシンプルなデザインがお気に入りですよ。
中華製の安物も試しましたが・・・人に言えない苦い思い出があります。
 
装着写真はこちら!
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H2にプラスミューの外形330mm鋳鉄ディスクにRF400キャリパー、エストレア用マスター、ACTIVEさんステンブラックホースです。
 
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かなり良くなりましたよ。
エンジンとブレーキ性能のアンバランスさが!(笑)
 
鈴菌の次は・・・トリプル菌が忍び寄ってきてます。(笑)
 
おしまい!